Essential Oil


アロマセラピーについて

→アロマセラピーとはハーブなどの自然にある植物が生み出す芳香の成分を利用して、心と身体を美しく健康にする自然療法です。
日本では、アロマは『芳香』、セラピーは『療法』で芳香療法と意味しています。
一般的には植物から抽出された精油(エッセンシャルオイル)を使用した健康法と定義されていますが、ハーブティーを飲んだり、花や木々の香りを嗅いだり、植物の香りを利用する一連のことも広い意味でのアロマセラピーになります。

人間には本来、自然治癒力が備わっていて、クスリに頼ったりせずに自分の力で健康になったり、美しくなったりすることができます。
しかし、ストレス社会と呼ばれる現代ではそうした“力”のバランスをとるのが難しくなってきており、たびたび体調を崩したり、精神が不安定になりがちです。
アロマセラピーは、そのバランスを元に戻すために、香りによって免疫力やホルモン分泌、精神面などに働きかけ、心と身体を目に見えぬストレスから守り、元気な自分を取り戻し、それを維持してくれます。


精油(エッセンシャルオイル)とは?

精油は植物の花や葉、果皮などから抽出した芳香物質です。植物の状態に比べると濃縮されていて、たとえばローズの精油1滴を採るのに、バラの花びら1000枚が必要といわれています。香りも作用も大変強いので、1滴1滴を大切に、必ず希釈して用いましょう。
化学的に精油は、さまざまな特性を持つ数十、数百種類もの芳香性の有機化合物の集まりです。それらの成分が嗅覚を通して脳に働きかけ、また呼吸器や皮膚を通して体内に取り込まれて私たちの心身を癒してくれるのです。
各精油には、その精油成分により抗菌作用・利尿作用・鎮痛鎮痙作用・ホルモン分泌調整作用などのさまざまな作用が備わっています。興味深いのは、ひとつの精油に含まれる成分は、単独で作用するだけでなく、相乗的に働いたり望ましくない作用を抑制したりと、お互いにチームプレイで力を発揮するところです。ここに精油のすばらしさがあるといえるでしょう。


抽出法について
現在アロマセラピーに使用されている精油の多くは、下記の3つの方法で抽出されます。

●水蒸気蒸留法●
蒸留器に入れた植物から、水蒸気とともに精油の成分を蒸発させ、その気体を冷却して精油をとります。(その際、精油の副産物としてフローラルウォーターができます。)ほとんどの精油がこの方法で抽出されます。

●溶剤抽出法●
ヘキサン・石油ベンゼンなどの有機溶剤を使い精油成分を溶かしだし、あとから溶剤を取り除く方法です。ローズやジャスミンなどの花の微妙な香気の抽出に用いられます。

●圧搾法●
柑橘系などの果実の皮を圧搾し、油房に含まれた精油成分を採る方法です。現在は、ローラー法や遠心法といった機械圧搾がほとんどです。